【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第24章 Dangerous Act !
「送っていただいてありがとうございました。気をつけて帰ってくださいね?」
そう言って頭を下げた。今日は色々あったな......早く寝よう......。
「ありがとう。『ちょっとお茶でも飲んで行きませんか?』って言ってほしいな」
「ちょっと、お茶でも飲んで行きませんか......ですか?」
「うん、そうさせてもらうよ」
ええ!
何、この展開......。
彼は私の腕を掴み部屋に入る。
「どうぞ」
とりあえずお茶を出した。でもどうして家に?
もう夜中だし増長さんも早く帰らないと危ないよね?
「ありがとう。窓際が絶景なんだけど大丈夫?」
窓際が絶景?
カーテンは閉じてるよね?
「あれ、可愛いね」
指差す方向に目を向けるとーー
「し、下着!」
干したままだった!
すぐに片付ける。
「み、見ました?」
「うん、バッチリ」
彼はとても素敵な笑顔だった。
だめだ!
完全に彼のペースだ。
私は彼といるといつもこんな感じな気がする。
すぐに翻弄される。
「送り狼にはならないつもりだったのに......」
「え......?」
呟いた言葉がよく聞こえなくて聞き返すと、衝撃的な一言が聞こえた。
「今日はどんなの着けてたの?」
「えっ!」
「暗かったしよく見えなかったから」
王子スマイルに相応しくない言葉を吐き出す彼。
「質問自体はアウトですが増長さんなら許される気がします。イケメンって恐ろしい」
「みょうじさんはかっこいい人が好きなの?」
「え?増長さんは美人や可愛い人は好きじゃないんですか?芸能界ならいっぱい居ますし。でもどうしてですか?」
「かっこいい人が好きだから倫毘沙に食べられそうになってたのかなって?」
肩をガシッと掴まれる。
「も、もう......今日はお仕置きされました」
大丈夫だから。第一彼は今を輝くアイドルなんだよ?私なんかが何かされるかもなんておこがましいから。
「そうだね」
「はい......」
「美人や可愛い人はどうかな?みょうじさんのことは可愛いところも含めて好きだけどね。というかみょうじさん以外可愛いく見えないんだけどね」