第24章 Dangerous Act !

「わくわくしますね！」

「はい、この三人で共演するのは初めてですよね。楽しみです！」


なんと、今回は帝人さんと愛染さんも一緒に出演。
Ｂプロの知名度が上がることはとても嬉しい。

ますます、楽しみ！


「トモは特にセリフが多いし大変だろ？」

「でも、ストーリーが面白かったから。スムーズに入ってきたよ」


「まさか、もう全部覚えたのか？」

「そうだね、大体は」

「さすがですね」


「じゃあ、愛の告白シーンも完璧ってわけだ？」

愛染さんが北門さんの肩を抱いて言う。


そうそう、今回のドラマには北門さんのラブシーンがある。

「私もとても楽しみにしてます！」


ギュッーー、


えっ！？

手......握られた。


「恋はこの世界で一番美しい花から溢れる蜜......そう思って、演じるつもりだよ」

チュッ、

そのまま手の甲に触れる唇。



「き、北門さん！？」

「相手がなまえなら上手く演じれる......いや、演じてないね」

力強く引き寄せられて、グッと距離が近づいた。


「あの......？」

「熱狂大陸に出る事になって、なまえに触れられないのが一番つらいよ」


見つめるお顔は、相変わらず美し過ぎる！！


「も、もう、キャパオーバーです！」

「ははっ、照れなくてもいいのに」


顔は笑顔で爽やかなのに、力強い！


「トモ、恋について分からないことがあったらお兄さんに何でも聞いてくれて良いから」


愛染さんは、さすが恋愛上級者だ。


「なまえには実践だね。手取り足取り教えてあげる」

顔が近づいて、そのまま鼻をくっつけられた。


「ノーズキス、知ってる？」

「し、知りません」

顔、赤くなってるだろうな......恥ずかしい。

「この距離で見ても、なまえは変わらず可愛いね」

「からかわないでください......」


「からかってなんかないよ。俺は本気の相手を決めたから」