【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第23章 沢山の愛をキミに
「ちょっと、待って!!」
悠太くんは私に引きずられている。
私は足はそんなに速くない......いや、残念ながら足もそんなに速くない。
後ろを見ると......恐るべしアイドル!
あっという間に追いつかれそうだ。
「悠太くん、私を攫ってくれませんか?一緒に逃げてほしいんです!!」
彼は一瞬ポカンとしたけど、握っていた手を握り返してくれた。
「うん、いいよ。足には自信あるから、しっかりついて来てね?」
「はい!」
「よーし!やる気メーター、マーックス!」
グンっと速度を上げると、私の手を引いて走り出した。
は、速い!!