第23章 沢山の愛をキミに

「愛染、辞めろ。」

「本当に油断も隙もありませんね！」

「はい、退いた、退いたー！」

「はぁ......、本当になまえはいつも危険だな。」


えっ......この声？


「百くん、帝人さん、暉くん、龍さん！？」

見上げるとそこには彼らの姿が。


「もっと、早くに合流できればよかったんだけどな？」

「リーダーは一緒じゃないのか？用事があると慌てて出て行った。」

「気付くのが遅くなってごめんなさい。リーダーもなまえさんの可愛いさの前では、自分を見失っていますからね。」


「そ、そんな事はないと思います......。」


ただ、私が皆さんの芸能活動に悪影響を及ぼさないか心配してくれてるんだと思う。

北門さんもそうだけど。


「ほんとに？なまえチャンの周りは、狼だらけだからね！注意しないと。」

「昔は『リーダーは信用していい。』って言ったけど、確かに今はどうだかな......。」


ええ！？

なんだかMooNsの皆さんの中で、増長さんのイメージが崩れ出している。

これは由々しき事態だ！


「俺は和南が一番危ないと思うよ。普段執着しない人がしたら激しいしね？加えて完璧主義で努力家だし。」

愛染さんまで......？