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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第23章 沢山の愛をキミに


私は隣にある腕を引っ張る。


「あ、ああー!?」
声が漏れる剛士くん。


「ビビってますね?」

「ビ、ビビってねぇよ!」

私たちは小声で会話する。


「剛士くん、食べかけ食べました?手に持ってたポテトと唐揚げ無くなったんです!!」

「はっ......?食ってねぇよ!今は、そ、それどころじゃねぇだろ!」



スクリーンを見れば......。


「そうだよ。私がやってやったの。花音の為にね!!」

不気味な表情でニヤリと笑う人形!?


「ぎゃ......んっ!」


いけない!!

叫びそうになって、手で口を抑えた。
剛士くんも同じく口を抑えているみたい。

危なかった!!


ホラー映画もそうだけど、食べ物だよ。
じゃあ一体誰が?剛士くん以外いないよね?


ん......?
考えていると右手を握られて、怖いのかな?


そのまま、指を絡められた?
可哀想だから手を貸してあげよう。


あれ......?ちょっと優越感?


「花音?捨てに行きましょう。」

その日の夜に人形はゴミ捨て場に捨てられた。


だけど、翌朝......。


「ぎゃ......うっ!」

また、叫びそうに......。
左手を口に当てる。


戻って来てる!?

人形は花音ちゃんの部屋にあった。


何度捨てられても戻ってくる人形。


隣を見れば、息が荒い剛士くん。

私も寒気が......。


「昇、一体どうすればいいと思う?」

「加奈子が捨てに行ったのに戻って来る。もう、何回捨てたんだろうな?」

私は、怖くて繋がれた手をぎゅっと握った。
その手も握り返してくれる。


あれ、剛士くん意外と余裕なのかな?
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