【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第23章 沢山の愛をキミに
「変装バッチリですね?」
剛士くんに帽子とサングラスをする。
「ああ、まぁ......大丈夫だろ」
「確かに、釣り合ってないですからね」
「はっ?何の話だよ」
目的地に向けて歩き出した。
まずは、大切なことがある。
「お昼ご飯です!」
それは、お腹を満たすことだ。
「本当にお前は、食うか寝るか喋るかだな」
呆れ顔でこちらを見つめる剛士くん。
あれ......?
「そんな、人をぐうたらみたいに言わなくてもいいのに!」
「自覚はあったのかよ?」
「まぁ、多少は?剛士くんに甘いもの食べさせるのも私の使命ですよね。マンションまでおんぶ拒否されましたから、イライラしてるのかと!」
「お前は俺に筋肉を付けさせようとしてるのか?」
「まだ筋肉フェチ設定?」
手を引かれて入ったのは、お洒落なカフェ。
「なに食べますか?」
「お前は?」
「えっとー。パスタも食べたいしオムライスも食べたいし、ピザも食べたいです」
「ほんっとによく食うし、よく太らなねぇな」
「出来るだけ、努力してます......一緒に食べて下さい」
「お前も大変だな......」
彼の飲みものと私の飲みものは対照的だ。
「ブラックコーヒー飲むとか、大人ですね!?私は紅茶派です。お砂糖ミルクもりもりで!」
「お前がブラック飲んでたら、なんかイメージ違うな。お子さまなんだから、いいんじゃねぇか?」
その指が優しく私の口元に触れる。
「ついてました......?」
目が合うとおかしそうに笑われた。
「お子さまだからな?」
恥ずかしいけど、なんだかんだ剛士くんは面倒見がいいな。
「ありがとうございます。どうぞ!」
パフェのアイスをすくって差し出すと、素直に食べてくれる彼。
その姿に口元が緩む。
本当は優しいんだよね。
「甘めぇ......。よく、そんだけ食えるな」
「パフェは別腹ですよ!」
「まぁ、好きなだけ食え。怖がりだから、カロリー消費できるだろ」
「ホラー映画でカロリー消費は考えた事なかったですね。確かにできそう!」
「なまえちゃーん!ごうちん!」