第23章 沢山の愛をキミに

時刻はお昼。

「じゃーん！！話題のホラー映画です」

今日は剛士くんとスタジオに来ていた。


「はっ？」

「チケットあげます！一緒に行く約束してましたよね？」

「な、何のことだよ？」

「これで、やっと決着がつきますね」

彼はあからさまに嫌な顔をした。


「今日、私達はオフです。さぁ、今すぐ行きましょう！」

「はっ！離せ！？」

「あはは、怖がっちゃって」

「こ、怖くねぇ！」

「はい、行きましょう！」

嫌がる剛士くんを引きずるとロビーに出た。


「出かけるの？」

「はい、遊びに行って来ます！」

「どこに行くの？」

「映画です！」

「ええー！ごうちん、ずるい！！」


そこで、北門さんと増長さんと悠太くんに遭遇した。

THRIVEはオフで、MooNsは早朝ロケだよね。
増長さんが居るということは、もう終わってるのかな？

キタコレは遅い時間に取材が入ってたな。
珍しく余裕のあるスケジュールだ。

キラキンはBプロに加入したばかりで、少し忙しそうだけど。
彼らは相変わらずバタバタした毎日を過ごしている。


「おい、行くぞ！」

あれ、急に行く気になった......？


「行ってきます！」

私は大きく彼らに手を振った。