【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第22章 Sweet Temptation
お、お尻!?
え、遙日くんが言ったんだよね?」
「はる、なまえさんに変なことしないでね?」
「確かに北門さんのものですもんね」
「あの好きは同士的な好きですよ?北門さんもそうだと思いますけど......」
再び辺りがシーンとなる。
「なまえチャンは俺のことも好きだよね?」
「はい!暉くん」
「僕のこともですよね!!」
「はい、帝人さん!!」
二人は近くにやって来て、私の頭を撫でてくれる。
「お前ら、よかったな」
素敵に笑う龍さんの方を見つめて、全く意味が分からない。
どうしたのかな?
「音済くん、ルーカスは修理に出してくださいね」
「しばらくお別れだな」
大事にしてるもんね。
「しばらくは遠距離ですね......百くん、応援してますから!」
ルーカスにはまた改めて会いに来よう。
「あれ?増長さんと剛士くん、一芸しましたっけ?」
「確かに......二人の一芸、気になります!」
「なまえ、一緒に歌でも歌うか?」
「いえ......遠慮しときます!!」
「二人で一芸しようか?キッチンで練習したもんね」
「いや......やっぱりいいです」
「遠慮しなくて良いのに」
地雷を踏むところだった!
危険だ......変な汗が出てきた。
彼らに弱味を握られていることを、忘れてはいけない!
「なんだか、歓迎会が夏の納涼会みたいになっちゃったね」
「でも、ある意味皆の気持ちが一つになりましたよね」
「暑いっていう気持ちにね」
「弥勒くん、上手です!」
「ありがとうございます」
見上げた顔はやっぱり......。
「赤い!熱を計りましょうか?」
そちらににじり寄るとそのまま両手を掴んだ。
「なまえさん!」
もう少しで額が、
ーーガシッ
突然、腕を掴まれる。
「やっぱり俺と一芸しようか?」
振り向いた先には素敵な笑顔。
「いや、いいです!ごめんなさい」
「顔真っ赤だよ。熱計ってあげようか?」
「い、いいです!」
「遠慮しなくていいよ。つきっきりで看病もしてあげるね?」
見た目は王子様なのに『看病』が普通の『看病』に聞こえない気が......。
「ほ、本当にごめんなさい!許して下さい!」
とにかく、一件落着です。