第21章 新たなMelody

「THRIVEと合同ライブ！？」

そう！今回はキラキンのBプロ加入をファンの方へお披露目。

その為にコラボユニットを作ろうということで、これは篤志さんの提案だ。

コラボライブという事で新曲もあるし、楽しみな気持ちはみんな同じようだ。
楽曲は、THRIVEのクールさとキラキンのフレッシュさを活かしたものに予定になっている。


「新曲......楽しみだね」

「先輩グループに負けないくらい、俺たちも良いとこ見せないとね！」

「先輩も後輩も関係ない。俺たちは俺たちのパフォーマンスをするだけだ」

「わー、出た！トノの完璧主義！」


殿さんは完璧主義なのか。
ぼんやりそちらを見つめてみる。


「子供の頃から変わらないよね。弥勒。学校でも道場でもいっつも一番。あ、でも誰よりも努力してるもんね！」


殿さんと不動さんは幼馴染なのかな？

仲良しな姿に思わず口元が緩んだ。


「変わらないのはお互い様だろ。明謙は子供の頃から小さくて可愛い」

「ふんっ、小さいは余計！」

「可愛いは......いいの？」

「可愛いは正義だからね！」


「可愛いは、正義......」

双子のお二人の話に反応してしまった。

確かにこの間まではそうだった。
最近は、正義の悠太くんの様子がおかしいような気がする。

竜持くんもおかしいし......。


「なまえちゃん......？」

「つばさちゃん、何でもないの！」

慌てて両手を前で振る。


「でも、道場では明謙に勝てた試しがない」

この見た目な上に、二人とも強いんだ......。


「なんでだろうね。筋肉、バッキバキなのに〜」

「筋肉......！？」

筋肉といえば、剛士くんも無人島でおかしかったような気がする。


殿さんも鍛えるのが趣味なのかな？

そちらを凝視していると目が合ったけど、


み、見過ぎた......？