第21章 新たなMelody

「「失礼します！」」

今朝はつばさちゃんと2人で KiLLER KiNGを訪ねていた。


「あ、おはよう！なまえちゃん、つばさちゃん」

初めに声をかけてくれたのは、オレンジ色の髪に笑顔が素敵な人。
不動 明謙さん。

元気で、親しみやすそうな人だな......。


「おはようございます」

隣の銀髪で長身の人は、殿 弥勒さん。
なんだか、存在しているだけでオーラが凄い。

隣に並んだら......確実にちんちくりんだ。


「「おはようございます！」」

挨拶を返すと、背後から声が聞こえてきた。


「新しくBプロに加入する、キラキンってどんな人たちかしら？
仕事で会うのは初めて〜！奇人変人の困ったちゃん達だったりして〜！」

声の主は、金髪の可愛らしい男の人。


「なーんて、考えてたんでしょ？」

この男の人は、寺光 遙日さん。

その言葉を慌てて否定するつばさちゃん。
二人のやりとりが微笑ましい。


「はるぴょん、急に声かけるからびっくりしてるよ？」

不動さんが、まとめ役なのかな？


「だーって、カチンコチンになってるんだもん。可愛いくて、つい」

緊張をほぐしてくれようとしたんだろうけど、いじめっ子属性の匂いがする。


「なまえさん、つばささん」

おっとりした声が聞こえて返事をすると、そこには黒髪の可愛らしい男の人がいた。

顔は先程の彼とそっくり。

双子の片割れの寺光 唯月さんだ。

「ハルが驚かせて、ごめんね」

おっとりした話し方もとても可愛いらしい。

癒し系は可愛いよね！


「いえ......」

これから、盗ませてもらおう。


「あんた達、BプロのA&Rの人？」

あっ、そっか。自己紹介！！


「はい。改めて、みょうじ なまえです。これからよろしくお願いします！」

「澄空 つばさです。お願いします」


「僕たちの方こそ、よろしくね！なまえちゃん、つばさちゃん！」


不動さんの笑顔は、優しくて安心するなぁ......。