【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第17章 初めての感情 色づく世界
「俺は行かないよ」
自分でもハッキリ言ったと思う。
普段は指示を出したり以外で、自分の気持ちを表に出すのがあまり好きじゃない。
今までメンバーに対して、こんなにハッキリ発言したことがあったかな?
「それは、どうして?」
竜持が聞いてくる。
「彼女に出会って自分自身が変わり出したんだ。ずっと彼女にA&Rで居てほしい。例え俺一人になっても彼女と一緒に残るよ」
その答えに皆が驚く表情をする。
どうしてだろう......。
皆は行くつもりだから、驚いてるのかな?
その心配は必要なかった。
皆もガンダーラに戻る気だったようだ。
本当に良かった......みょうじさんの泣き顔を見なくて済むんだから。
こういう感情が竜持の言っていた事なのかな?
その後は各自寝る準備をして、散り散りになった。
俺が一番最後にリビングを後にした。
って、
どういうこと......?
この部屋で俺達は、二人ずつ同じベッドで眠るようになっていて彼女は勿論シングルベッド。それぞれが仕切られている。
どうして彼女がダブルベッドに?
寝させる場所......間違えてる?
悪いと思いながらも様子が気になって、そちらを見つめた。
目が腫れてる。
あの後も......沢山泣いたんだ......。
その目元にそっと触れた。
どんな顔でも可愛いく思える。
守ってあげたいと思う。