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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第13章 桜色に染まる


わ、私、最終的に脱がされるんじゃ......?


まさに『叫び』のポーズである。


「ははっ、みょうじさんって表情がコロコロ変わって......本当に見てて飽きないよね」


これまた、余裕のアイドルさま。


「貶されてますよね?」

「ううん、最上級の褒め言葉だよ」

最近前より心を開いてくれたような気がするけど、本当の彼は少しS気質があると思う。


「ずっと一緒に居ても楽しいって事だよ」


右手を優しく取られると彼の胸元に誘導された。

あ、本当だ。

私の手に伝わる鼓動はとても速い。


すごくドキドキしてる。
でも......表情には一切出ないんだ。


「すごい......やっぱりプロですね?」

「そうかな?でも同じだよ、ね?」

結局増長さんはとても優しい。
自分の緊張を伝えて私を安心させてくれたんだ。

「はい!私......頑張ります!」

ちゃんと応えないと!


「どうぞ、キスしてください......」

「ふふっ、急に強気になったね。どこにしようかな?」


どこって......?

「ちゃんと聞いてました?」

「ふふっ、そんなこと言ってた?」

言いながら肩に柔らかいものが触れた。


「オッケー!」

よし、今度こそ終わり!


「最後にーー」

まだ、だった......でも最後だ!


「遠くから撮るから、キスしてるみたいなショットちょうだい。上手にギリギリまで近づいてね。月光に照らされてシルエットだけ映るショットちょうだい」

最後に相応しい......ハイレベルな注文だ。


「でも、これで終わりですね!」

「そんなに嬉しいの?」


「いや、もう......心臓が持ちません!」

頭をブンブン横に振った。


そもそも本来ならテレビで見るだけの人。
こんなに近くには居ない人だし、出会う事もなかった人。

でも相手が増長さんだから良かった。
普通なら一般人に出来ない貴重な経験が出来たかもしれない。


「はい、じゃあラスト!一番良いショットちょうだいね?」


大きな手が左頬に触れて、もう片方の手は繋がれる。

顔が近づいてきて、恥ずかしくて......そっと目を閉じた。
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