【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第2章 重なり合うMonochrome
北門さんの歌声はかっこよくて力強い。
是国さんは繊細で優しい感じ。
だから、この順番なんだ。
声質が対照的でバランスはとても良いように聞こえる。
「メイン以外は歌わないアーティストもいるけど、キタコレは全部自分達なんだ」
「ハモりが出来るのって本当にすごいですよね。一人で歌う時と違って、声量を相手に合わせないとですし」
その発言に北門さんは、キョトンとしている。
「変なこと言っちゃいましたか?」
「違うよ。歌の事よく分かってるから」
「ありがとうございます。音楽がなかったら、生きられないかも?すごく、好きなんです!」
「ははっ、熱烈だね。それなら納得かな」
慣れないA&Rをこれからしていく中で勿論不安はある。
でも、それ以上に音楽が好きなんだ。
こうして出会えたのもなにかの縁で、この人達に信頼されるA&Rになりたい。
あれ......?
また、車の中で感じた違和感だ。
その違和感が邪魔をして、何度も何度も録り直しになる。
何度も、何度も......。
よく、考えないと。