【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第12章 Colorful Party
「開けてもいい?」
「もちろん!」
包み紙を開くと、そこにはーー
「可愛い、バレッタ!!」
「お誕生日、おめでとう!」
話したの、覚えてくれてたんだ......。
「ありがとう、すっごく大切にするね!」
思わず、彼女に抱きついた。
周りの皆は、ぽかんとしているようだ。
「え、今日誕生日なの!?」
暉くんも、ぽかんとしている。
「は、はい、一応......」
「えぇー!なんで、教えてくれなかったの!?」
悠太くんが絶叫している。
「いや、自分から言うものでもないし......」
「何かプレゼントさせてよ。俺自身でもいいんだけど?」
こちらに来た、愛染さんに抱きしめられる。
「この間のお礼もまだだし、キスしようか?」
ここは、外国?
顎を掴まれて、緊張で変な汗が出る。
次の瞬間、腕を引かれて彼から救出された。
「健十、やり過ぎだよ?」
「増長さん......」
彼は私が困っていると、必ず助けに来てくれる。
やっぱり、ヒーロー要素満載みたい。
「ありがとうございます」
「どういたしまして。お誕生日、おめでとう。何か欲しい物とか行きたい所はある?」
あれ?
掴まれた腕はそのままだ。
「皆さんからのプレゼントなら、もう既にいただきましたよ!」
「えっ?」