【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第12章 Colorful Party
「うーん」
事務所に戻ると、セットリストを考えていた。
セトリはライブの曲の順番のことで、新曲が盛り上がりのピークになるように構成しないといけない。
「セットリスト、できた?」
夜叉丸さんが声をかけてくれる。
「はい。でも......もうちょっと組み直したいです」
「そうね、悪くないわ!でも、もう少し時間をかけたらもっと良いものが出来るわね」
「はい、すみません。ありがとうございます!」
彼は、本当に心強い。
困った時にはアドバイスをくれるが、あれこれ口出しはしない。
基本的には、私達に任せてくれる。
「あなたは天才よ、きっといいものになるわ!」
夜叉丸さんと仕事をする中で私は『天才』と褒めてもらえる。
どうしてだろう?
私なんて、まだまだ夜叉丸さん足下にも及ばない。
どれだけ考えても、答えは分からなかった......。
「「お疲れさまです」」
ハロウィーンドーナツ!
それを片手に、レッスンルームに来ていた。
「美味しそう!」
「可愛い!」
「そうか、世間はハロウィンなんですね!」
皆さん、喜んでくれてるみたいで良かった。
「あと、これはなまえちゃんに!」
つばさちゃんが可愛い袋を取り出して、差し出してくれる。
えっ......?