第11章 Take on Me !

「本気で言ってます？愛染さんは、自分の見せ方をよく分かっています......女の子だけじゃない、人たらしですよ？異性も同性も惹きつける力をもってます。私が保証します！」

「じゃあ、なまえは俺の中身も知った上で好きだって言ってくれるの？」


その表情は泣きそうだった。


「もちろんです！と、言いますか......甘えん坊、上等です！」

「本当に警戒心がないね。それに甘えん坊上等って......」

「え！？」

「そんな、なまえは魅力的だね」


「からかわないでください」

そう言って笑うけど、彼は真剣な表情だ。


「本気だよ。俺の中身が好きなんだろ？」

耳元で囁かれた。


「だから、だめですって......自分をもっと大切にしてください！」

そう言うと、彼の胸板を押し返した。