• テキストサイズ

【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第11章 Take on Me !


翌日、川の撮影許可は既に取れた状態だった。

これだけ要望に応えたら、そりゃあ我儘にも拍車がかかるよね。

それは全て、作品を良いものにしようとしてだと信じているけど......。


つばさちゃんが愛染さんを呼びに行って、撮影の説明がされた。

今から撮影するのは、敵に囲まれるシーンで剛士くんが愛染さんを先に行かせるシーンだ。


変更された指示通りに、剛士くんは愛染さんを川に突き落とした。


ーーバシャーンッ


大きな水音がして、彼の身体は川へ。

でも、なんだか様子がおかしい。

あ、愛染さん......溺れてる!


説明を聞いてると言って、聞いていなかったのだろう。

剛士くんがすかさず飛び込み、彼を抱えて河川敷に上がった。


「大丈夫かよ?」

「何するんだ。なんで突き落としたんだよ!?」

「何言ってるんだ、お前......」

「前髪が崩れたじゃないか!」


あの監督の発言から愛染さんはおかしいし、その所為でTHRIVEの空気までも悪くなっている。


一旦、テントに帰って休憩になった。

なんとかしないと......。

不意に視線を上げると、目の前を愛染さんが走り去る。


「ちょっと、行ってくるね!」

「なまえちゃん!?」


つばさちゃんに言い残して、すぐさまその後を追った。
/ 1163ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp