【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第10章 無自覚Faint Love
「ふふっ、語弊があるね?みょうじさん」
「だ、だって......嫌いの最上級は無関心です......不快な気持ちにされてる時点で少しでも関心があるという事です。そもそも、増長さんは北門さんを嫌いではないですけどね」
伝えておきたいことがもう一つあるよね。
謝らないと。
「偶然あの場に居合わせて、色々聞いてしまったのは......ごめんなさい」
そう言って頭を下げると、すぐに身体を起こされる。
「聞かせたくないならあの場所で話してないよ。それに二人なら話してるか分からなかった。だからありがとう......」
彼は気にしていないようで笑ってくれて......良かった。
「今日はわざわざありがとう。話せて良かったよ」
「こちらこそ話せて良かったです。ありがとうございました!」
「それよりお腹空いてない?」
確かに時間はお昼時。
考え出したら今にもお腹が鳴りそうだ。
「良ければ何か食べに行こうよ!」
「はい行きましょう!重たいもの食べたいです!常にですけど......」
「ふふっ、食いしん坊枠だもんね。行こうか!」
「はい!」
ご飯を食べた後は見たかった恋愛映画に付き合ってもらって、ドライブにも連れて行ってもらった。
帰りの車で眠ってしまったのが申し訳なかったな。
でも楽しいオフを過ごせて幸せだった。
増長さんも同じ気持ちだったら良いなーー。