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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第10章 無自覚Faint Love


「倫毘沙にキスされたんだよね?俺もしていい?」

「えっ?」

キタコレのレコーディングの時の話かな?
彼らしくない言葉に戸惑う。

知っている彼は助けてくれる以外で自分から触れることはない。


気づけば綺麗な顔がかなり近くに。

冗談だよね......?


その真剣な表情に、わずかな期待は吹っ飛ぶ。


ちょっと待って!

私達の距離が0に近づいて、


「ますながさっ......」

思いきり目を閉じた。


「へっ......?」


確かに柔らかいものが触れたけどそれは額にだ。
見上げると目が合う。


「ごめんね。困らせちゃった......」


悲しい声色で眉を下げた笑い方。
どうしてそんな顔するんだろう。


「本当にごめんね。今日はもう帰った方がいいね......」

その背中は心なしか小さく見えて気付けばその腕を掴んでた。

えっと......!
なんて言えばいいんだろう?


「北門さんとは本当に何も無いんです!でもそれで......増長さんの気持ちが少しでも軽くなるならいくらでも応えましょう!」


いやいや......何言ってるの私。
応えましょうって......なに!?

どうして男の人を前にして漢気を見せてるの?
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