【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第10章 無自覚Faint Love
「みょうじさん、相談したい事があるんだけど。いいかな?」
増長さんに連絡をもらったのは、無人島に遭難した日から少し経った頃だった。
増長さんも私もオフの日で、やってきたのはMooNsの部屋。
ーーガチャッ
「いらっしゃい」
「お邪魔します」
扉を開けて私を先に入れてくれる彼。
「ありがとうございます」
内心は疑問だらけだった。
向かい合わせに座れば、目が合う。
「単刀直入に聞いても良い?」
声は穏やかだけど、本当に何の相談なんだろう。
なにか、Bプロに関わる重大な話なのかな。
「はい、何なりとどうぞ」
声が、所々裏返る。
「ふふっ、何でそんなに緊張してるの?」
笑ってくれた。
穏やかだし、そんなに重たい話じゃないのかもしれない。
「倫毘沙が好きなの?」
彼の声が静かな空間に響いた。