【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第9章 All Together
「あ、あれは......」
野目さんが、遠くに何かを見つけたようだ。
たどり着いた先は、
「電波塔?」
そこには故障中との文字が。
「ゴオォォォオーー!」
また、あの音がした。
「うっ!?」
「ひっ!?」
剛士くんと私が驚いて、ふいに目が合う。
「なまえもビビってんじゃねぇか!」
「ビッ、ビビってません!」
周りは暗いし、あの時よりも遥かに音が近くなっている。
「あの時は置いて行ってしまって、すまなかった」
怯えている私に百くんが声をかけてくれる。
「平気です!今また、ピンチですが」
「大丈夫だ、守ってやる......」
そう言って、肩を抱き寄せてくれる。
「百くん......美しくてかっこいいです!」
「美しいは、褒めてない」
「え、そうですか?私は好きです」
「そうか、ならいい......」
あれ?
目を逸らされた。
「あ、あそこ!」
悠太くんが指差す先にはーー