【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第9章 All Together
あれ、切れてしまった?
水没が原因かな?
それ以前にここには電波がないようだ。
まあ、予想範囲内だよね。
離島だし。
いつの間にか時は夕暮れで、オレンジに染まる綺麗な海は幻想的だ。
「無事は伝えたんだし、直に救助が来るんじゃないかな?」
そう信じて、待つしかないよね。
「だったら、下手に動かない方が良いね」
でも、夜とか冷え込まないのかな?
野目さんと剛士くんは、上着を持っていない。
守らないと......!
心配な事はまだある、食料の事だ。
「ぐぅー、ぐぅぅ......」
誰かのお腹が鳴った、確かにお腹空いた......。
「腹へったー」
それは暉くんのお腹だったようで、彼は悲しい声をあげる。
バナナさえあれば......食べやすくて、即エネルギーになるのに!
「ねぇ......救助を待つのも良いけどさ、僕たちこのまま夜になったらまずくない?」
どうやら、竜持くんは同じ考えのようだ。
「同じ事を考えてました。冷え込んだら無事でいられるかどうか、食料の事もありますし......」