第9章 All Together

無人島に、はしゃぐ悠太くんと帝人さん。
その様子を見ていると、私までワクワクしてきた。


私も無人島初めて！

「帰れなかったらどうしようとか思わないの？」

鋭いツッコミが飛んでくる。

「たたた、確かに！竜持くん......天才！！」

「なまえ、しっかりしなよ......」


「巻き込んで悪いな」

気遣ってくれた百くんに慌てて首を横に振った。

「いえ！むしろ一緒に流されるなんて。役に立たなくてごめんなさい。何かあったら内側からBプロを守れるように頑張ります！」

「そうか、心強いな」


皆が集まり、まずは誰か携帯を持っていないかという話になる。
私は海に飛び込む前に、つばさちゃんに渡したままだ。


撮影中だから、持っている人居ないよね？

落ち込んでいると、愛染さんが携帯を取り出す。
彼のおかげで、つばさちゃんに電話が繋がった。

よかった......。

「愛染さん！大丈夫ですか？」

「うん！全員無事だよ。」

「よかった......」

彼女も安心したようだった。

「それで今どこに......ザザッ」