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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第87章 あなたの瞳に永遠を誓います......(最終話)


「笑って。泣いてる顔も可愛いけど、せっかくなら笑顔で写ろうよ」

抱き上げてくれたのは増長さんで、突然のことに驚いて涙が引っ込んだ。


「増長さんもおめでとうございます!とても素敵です!!」

「澄空さん、ありがとう!俺からも伝えさせてほしいんだけど、これからもずっと宜しくね」

「はい、こちらこそ宜しくお願いします!」

「二人ともおめでとう」

「よく似合ってるじゃねぇか」

声をかけてくれたのは篤志さんと修二さん。

「「ありがとうございます」」

「みょうじくん......ちゃんと『欲しい』って言えたんだね。よく頑張ったね?」

「本当に良かったな。おめでとう」

その言葉にあの日、ライブ後の別れが思い出される。


「ありがとうございます。今までもお世話になりましたけど......これからも宜しくお願いします」

「勿論だよ。和南は可愛いお嫁さんが出来たらもっと良い仕事が出来るね?」

「勿論、頑張ります」

「おう。仕事も家庭もしっかりな?」

「はい!」

そのやり取りを見て頬が緩む。
次に聞こえたのは凛とした声。

「増長くん!みょうじさん!おめでとう!」

「ヨーコさん!ありがとうございます」

「鈴木編集長、婚約発表ありがとうございました」

「いいのよ。感動だわ!こんなビッグカップルの婚約発表に関われるなんて!」

「私は全然......」

「ちょっとなまえちゃーん!」

「夜叉丸さん?」

「あなたのお兄さん手強いったら......二人ともよく似合ってるわ。おめでとう!!」

こちらに来た夜叉丸さんに増長さんごと抱きしめられた。
この体温にも何度も助けられてきた。

彼らの元を離れたその寂しさを埋めてくれたのは夜叉丸さんだった。
A&Rに戻ってからもいつも私達を見守ってくれて、沢山助けてくれた。


「ありがとうございます......夜叉丸さん、大好き......っ」

「だから『大好き』とかはやめなさい。アタシ和南に恨まれたくないわ......泣かないの」

頭を撫でてくれる優しい手に安心する。


「やっぱり本当のライバルは夜叉丸さんだったのかもしれないな......」

「え?」

「ふふっ、何でもないよ」

どういうことだろう?


「兄と何を揉めてたんですか?」

「つばさちゃん説明して!!」
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