【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第86章 君と僕、辿り着いた場所
「了承も得てないのに......本当にごめんね......」
そんなに頭を下げなくても......。
目の前には、ガバッと頭を下げた増長さん。
「私も承諾したみたいなもので......大丈夫なので、頭を上げてください!」
「ありがとう」
でも......立ち直りが、早いような?
「女の子の日が来なかったらすぐに教えてね。もし、そうなら不安だろうし......病院にも一緒に行こうね」
「はい」
「あと、式中は腕を組んでることが多いから、遠慮なく俺に体重を預けてね」
「はい」
「カラードレスは重いから腰に負担がかかるだろうし、和装も歩きにくいだろうから......演出でお姫様抱っこしてあげようか?」
「え......ええっ!?」
いや、それは......。
「恥ずかしいかもです......」
否定したら素敵な笑顔で笑われた。
「あんなに激しく求め合う方が......よっぽど恥ずかしいよ」
「恥ずかしいこと、言わないでください......」
慌てて綺麗な唇を塞ぐ。いつもすぐに増長さんのペースだから。
「今夜は......初夜だね?」
「しょ......や......?」
しょやって......あの、初夜?
「夫婦になって初めての夜......ちゃんと愛し合わないと」
「いや、嘘ですよね?」
だって、さっきも......散々。
「みょうじさんは、歴史が好きなんだよね?」
「はい......」
「初夜にも、歴史があると思うよ。まさかとは思うけど......守らないの?みょうじさんの好きな歴史上の人物......沖田総司だって......それで本当に歴女って言え「分かりました!もう、分かりましたから!!」
「今日はお誕生日だから、みょうじさんが心から夢中になれるような......今までで一番素敵な夜にしてあげるね」
「は、はい......」
また、はめられた......?