【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第83章 純愛なんかじゃない
「山下くんと連絡とってるの?」
「え?」
JOINを開いているとそんなことを聞かれる。
今日は二人ともオフで、私の部屋に増長さんが来ていた。
「はい。仕事で分からない事を聞かれたり......」
ーープルルルッ
噂をすれば、山下くんから電話!
「ごめんなさい。ちょっと出てきます!」
増長さんを、その場に残して自室へ向かった。
近くで話したら気を使わせるかもしれない。
「もしもし、みょうじです」
「なまえさん、お疲れさまです」
「お疲れさま。どうしたの?」
「休みなのにごめんなさい!えっと、企画のことで聞きたいことがあって......」
「うん、私達で皆のキャッチコピーを考えるやつだよね?」
リップのCMで、コンセプトは『王子様』
「さすがなまえさん!最初の、北門さんから悩んでて......」
「元々キャッチコピーが、王子様だもんね」
「はい」
あれ?
後ろから覆い被さられる。
見上げると微笑まれたけど、増長さん退屈だったのかな?
私を抱きしめる腕をギュッと握った。
「リアル白馬のライオン王子って......新しい王子ってどんなイメージですか?」
「ガラリと印象を変える予定だから、クールとか?」
「クール。是国さんは?」
「竜持くんは可愛いから、硬派な男らしい感じかな?」
増長さんの手が直接お腹に触れる。
くすぐったい......。
「なるほど!金城さんは?」
「ふっ......甘々な感じかな?」
手がどんどん上がってきて、胸の輪郭に触れた。
そのまま、吐息が首筋にかかって......舐めたらダメ。
「んっ......」
「なまえさん、どうかしましたか?」
「平気だよ。続けて......」
増長さんの手の甲を軽くつねる。
『だめ』口をパクパクさせてそう伝えたけど、
「阿修さんはどうですか?」
それは止まるどころか悪化していく。
「えーっと、キザな感じ?」
「愛染さんは?」
「ちょっと、抜けてるかんじ?」
背中に唇が這って......集中できない!
「増長さんは?なまえさんが一番よく知ってますよね?」
「んっ......そう、だね......えっと......」
ぽすっと身体が反転させられると、仰向けに寝転がされる。