【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第81章 愛の証明
今朝から生理が始まっちゃってて、伝えようと思ったんだけど。
「むしろ、ごめんね......」
増長さんは申し訳なさそうにすると、抱きしめてくれた。
でも、元後言えば......
「私が早く言い出せなくて......ごめんなさい」
増長さんは全く気にしてないようで、申し訳なさそうな顔でこちらを見ているけど。
「増長さんは悪くないですよ」
「俺のせいだよ。このままゆっくりしたいけど、お風呂に入ってからじゃないと眠たくなっちゃうかもね。用意してくるから休んでて」
「全然、平気......きゃっ!」
抱き上げられると、ベッドに優しく寝かされる。
私の額にキスをして、増長さんは行ってしまった。
本人は『王子様って柄じゃない』って言うけど、あの所作はリアル王子様に違いない。
見た目も相当だけど、それ以上に中身がもう......格好良すぎる。
「大丈夫?今日はどこか痛くない?」
向かい合わせに横になると抱き寄せられる。
今までも生理痛が重い日があったから、こうやって気遣ってくれてた。
腰を撫でてくれる優しい手は温かくて安心する。
「大丈夫です。退院したばかりなのに、ごめんなさい」
身体がポカポカ温かくて、甘えるみたいに胸板に擦り寄るとふわりと頭を撫でてくれた。
「気にしないで、よしよし......」
この大きな手が好きで、優しく見つめる眼差しも、綺麗な唇も......なんか。
「どうしよう......」
「急にどうし......んっ」
この唇が好き。
気が付けば誘われるように口付けていた。
薄めだけど柔らかくて、ずっとキスしてたい。
「ちょっ......」
増長さんは突然の事態に慌ててるけど、それでもキスに応じてくれる。
優しい上に、私には特別甘いみたいだから。
「ちゅっ......好き......」
あれ......?
肩を掴まれると身体が離れた。
「俺もだけど、ダメだよ?」
悪戯っぽく笑われる。
だめなのかな?
私は触りたいんだけど。