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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第79章 抑えきれないこの想い


『とんとん拍子』ってこういうことか。

プロポーズの日から、結婚までの話はどんどん進んだ。


「本日は私達の為にお集まりいただき......」

挨拶をする増長さんの隣で私も緊張していた。


「和南、堅苦しいのはやめよう」

「そうですよね。増長くん、やめましょう!」

彼のお父様と私の母の言葉もあって、結果的には和やかな顔合わせになったんだけどね。


一通り紹介も終わって親同士はお酒を楽しんでいる。
うち溶けられたようで良かった。
お父さん同士も楽しくお酒を飲んでいるみたいで嬉しいな。


母と兄は最初からノリノリだったけど......。


「お兄さん、来られませんね......」

「そうだね......」

そんな中、問題は増長さんのお兄さんが遅れていることだ。
その表情は暗い。


「大丈夫ですよ。連絡は取れてるんですよね?」

見せてくれたJOINには『そっちに向かう』の文字。
連絡はそれっきりみたいだ。


きっと、忙しい人なんだよね?


「来ないかもね......」

呟いたその顔を見つめる。


「期待も半分......という感じでしょうか?」

「バカだよね......いつもそうなんだけど、どこかで期待してる」


ーーピコーンッ

特殊音が聞こえると画面には、


『駅まで来たけど急な仕事が入った。今日は行けそうにない』


「お兄さん連絡ついた?」

「お兄ちゃん......」

私は、兄弟間のことはざっくりとしか知らない。


「ごめんなさい。来られないみたいで......」

知らないけど......でも!
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