【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第75章 My Love
「それ、わざとなの?」
「えっ......?」
考えていると身体が宙に浮いた。
「きゃっ!」
「ベッド行こう。もう待てない」
優しく寝かされるとすぐに口付けが降ってくる。
その一つ一つに愛を感じて、どうしようもなく愛しくてその首元に腕を回した。
「このまま最後までしていい?」
「はい」
微笑んで口付けられるとおでこがピッタリくっつく。
「みょうじさんがこのホテルを見かける度に嫌なことを思い出すのは避けたいから、俺との思い出にしよう」
「だから......この場所......」
思わず漏れた声を飲み込むみたいに、唇に柔らかいものが触れた。
綺麗な瞳に見つめられると心臓は壊れそうなくらいうるさい。
落ち着いて......私!
先を期待すると同時にドキドキで胸が苦しい。
初めて彼に愛してもらった日もこんな感じだったな。
記憶を失う前は多分少しはマシになってたけど。
「こんなに誰かを求めるのは初めてだから、優しくしてあげられるかな?ちょっと怖い」
増長さんも同じなんだよね。
むしろ本当に不安なのは彼の方で私もちゃんと意思表示をしないと。
避妊具を彼から取って不器用ながらにそのまま着けた。
喜んでくれると思ったのになんだかむくれてる?
「俺の教えたこと以外はしないで」
綺麗な唇がそっと私の手の甲に触れた。
どういうことだろう。
「えっと、全部増長さんに......」
「今の俺。前の俺に嫉妬してたんだよ......わかってよ」
自分に嫉妬?
それ......なに?
「ふふっ、可愛い......」
「笑われると格好悪いんだけど。随分余裕なんだね」
「え?」
鋭い瞳に見下ろされると熱が入口に触れた。
「熱い......」
変な汗が出て緊張で心臓はバクバクなのにすごく愛しい。
「興奮してるから。隠さないで見せて?」
握っていた布団を優しく取り上げられると身体が露わになる。
恥ずかしいけど増長さんだから大丈夫。
「すごく綺麗......みょうじさんは本当に綺麗だね」
「そんなことないです」
「身体は綺麗だけど顔が赤い所は可愛い......もう挿れていい?」
「はい、来てく......んんっ」
言い終わる前に入ってくる熱。
久々に感じる圧迫感に胸が高鳴った。