【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第75章 My Love
ん......眩しい......。
まだ重たい瞼を開ける。
そこは自分の部屋じゃないけど、見慣れた天井。
彼の......部屋?
慌てて飛び起きて、隣を見れば増長さんの姿があった。
「おはようございます。起きてたんですか?」
夢じゃないよね?
「おはよう......でいいのかな?ふふっ、もうお昼だよ」
「え?」
お昼......?
「よく眠ってたね」
「ええ!」
そういえば、
「昨日はごめんなさい。私、眠ってしまったみたいで......」
「疲れてたのに俺が無理させたから......気を失ったみたい。本当にごめんね?」
お昼まで気を失ってたの?
お昼......?
「仕事!」
「大丈夫、夜叉丸さんがオフにしてくれたから」
え......?
そうだったんだ。
「ご迷惑をおかけしてごめんなさい」
「迷惑じゃないよ」
そういえば......お風呂入りたい。
「本当にありがとうございました。帰ります!」
そそくさと立ち上がると頭を下げた。
長居は禁物だよね。昨日のことで増長さんも疲れているだろうし。
扉に手をかけると後ろから抱き寄せられる。
「あのさ......」
聞こえた声は妙に歯切れが悪い。
それ以前に近すぎる距離に心臓はバクバクだ。
「俺も......今日オフなんだよね」
「そうですね。貴重なお時間を使わせてしまってごめんなさい。私が帰ったらゆっくりしてくださいね」
「そうじゃなくて......一緒に居たいんだけど」
「え?」
あっという間に扉に縫い付けられると、そのまま唇が触れた。
えっ、えっ?
「えっと、顔洗わせてください!」
慌ててその場を逃げ出すと、鏡に映る自分......その顔は真っ赤だ。
戻って、どうしよう。
一緒に居たいってどういう意味?
本当に一緒に居るだけ?
まだ覚えている感覚を思い出して身体が熱くなる。
変態じゃないんだから!
脳内で華麗にツッコミをいれた。