【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第73章 変わったもの、変わらないもの
心機一転。
新しい気持ちで頑張ろうと思う。
写真の問題は残っているけど、どうにかして私の力で取り返すしかない。
向かう先はキスハグの撮影。
「お疲れさま。顔色もいいわね!」
「お疲れさまです。この間はご迷惑をおかけしました!」
「いいわよ。その分いいものにしてね!」
「はい!!」
ヘアメイクをしてもらっていざ撮影だ。
「勿論、予定通りセクシー系でいくわよ!」
張り切るヨーコさんと対照的にソワソワする。
大丈夫かな......?
衣装は黒レースの可愛いドレスだけど、丈は膝上オフショルダーというだけでそんなに過激......いや布の面積は普通にはある。
背中は編み上げでほぼ見えてるけど......まだ、良かった!
「アイドルだったら下着撮影も普通よ」
「アイドルじゃなくて良かった......」
アイドルって、すごい。
「わあっ!!」
「ああっ!!」
後ろからいきなり抱きつかれた。
この声......。
「暉くん!?」
向き合うと更に抱きしめられる。
ふいにヨーコさんと目が合うと、微笑まれた?
「どうぞ、続けてちょうだい!」
「はっ!?」
「今度こそスキャンダルの予感ね......」
「うん、なまえチャンが相手なら俺いいよー!」
「いや、ダメですよ!お仕事に影響が!!」
「ヒカルン!探しましたよ!!」
こちらに走って来たのは帝人さん。
良かった......暉くんを迎えに来てくれたんだ。
「今日は僕たち皆でレッスン......なまえさん!」
「お疲れさまです。帝人さん」
「ヒカルン、どいてください!」
「おおっ!」
すごい勢いで暉くんが引き剥がされた。
「か、か......」
「帝人さん?」
「可愛いすぎます!!」
「ぐはっ!」
再び、ギューッと抱きしめられる。
ヨーコさんの方を見れば、
「いいわよ。どんどんやりなさい!」
「どういうことですか!?」
「みか!!」
「暉!!」
「ああ!百くん、龍さん!こっちですー!」
大きく手を振ると二人がこちらに気付いてくれた。
二人の保護者が現れた......。