第26章 兵長ご満足プラン ※
「…いいだろう」
一瞬何かを考えた後、意外とあっさりその案を呑んでくれたリヴァイ。
“助かった…”エマはそう思って早速背を向けるが、その背後で妖しく口端を上げる男の顔には気づかないままだった。
「改めて見ると眺め最高ですね、ここ。」
「そうだな」
さっきまで景色を見る余裕など微塵もなかったが、前方を見れば部屋とはまた違った角度からの街明かりが一望できて、夜闇にキラキラ煌めく人工光はとても幻想的だった。
この体勢にして正解だった…兵長も了承してくれて本当によかった。
「綺麗だなぁ…45分なんてあっという間に過ぎちゃいそうですね。」
腕は腹に回され身体は密着していたが、やはりリヴァイに背を向けていられるというのは大きかった。
この状況に少し慣れてきたというのもあってエマも段々余裕を取り戻していった。
「俺にしちゃ45分なんざ全然足りんがな。」
「フフ…そうですね、ずっとこうしてても良いくらいですよね。」
真っ黒な海を背に浮かぶ夜景を見ながら、大好きなリヴァイと広々した湯船で脚を伸ばす。
このまま時が止まってしまってもいいいと思うほどに、エマは至福を感じていた。
45分なんかじゃ全然足りないと言ったリヴァイの気持ちもきっと同じなのだろう…
「それはどうかと思うが。」
と思った矢先、エマの予想とは違う台詞が飛んできて、それは思わず“え?”と振り向いたのと同時の出来事だった。
「あっやっ!へいちょっ…!」
「俺はこの先をもっと、愉しみたい」
突如背後から耳元で囁かれてゾクリとする。
腹に回っていた両手は上へ移動し、二つの頂を同時に弄びだした。
「あっ…やめっ、やめてくださ…」
「止める訳ねぇだろ。こうなることくらい想像ついていやがったクセに。」
撫で回る指から逃げようとするが、この体勢ではすぐにリヴァイに押さえつけられてしまい、身を捩ることすらままならない。
「お前もとんだ淫乱だな…自分からこんなに厭らしい体勢を望むとは…」
「そん…なこと…あぁっ!」
後ろから両乳首を刺激されて背中が反り、胸を突き出すような体勢になってしまう。
リヴァイの言葉を聞いて客観的に今の自分の格好を想像してしまい、その瞬間驚くほど昂ぶってしまったのが分かった。