第17章 心を通わせた先 ※

「エマ……」

愛しい名前を呼び熱い唇にキスをすると、自身のベルトを外しにかかるリヴァイ。


カチャカチャと聞こえる音にその先を想像して、エマの身体はさらに疼かせた。



もう不安は感じない。

それどころか、もう早くリヴァイを迎え入れたい思いでいっぱいだ。



「……へいちょう…」

「そう急かすなよ。こういう時はせっかちになるタイプか？」


リヴァイは口端を上げながら、取り出した欲望の塊をエマの入口へとあてがった。


正直こっちも我慢の限界だ。


ガチガチに固くなった陰茎の先端を濡れそぼった割れ目に行き来させると、腰を揺らすエマ。

白く滑らかな太ももを押さえつけ、リヴァイはゆっくりと自身をねじ込んでいった。


「あぁ…いっ……」


エマの顔を見れば、苦しそうな表情を浮かべている。

まだ先が少し入っただけだ。



「エマ、身体の力を抜け…」


固く閉ざされた唇にキスを落とし、耳の輪郭を舌先でなぞるように行き来させれば、少し筋肉が緩むのが分かった。

その隙に陰茎を少しずつ奥へ進めていく。


「いいぃっ！」

「くっ………すまないな。こうでもしないと全部入らねぇんだ。」


指とは比べ物にならないほどの圧迫感と膣が張り裂けそうな痛みを感じ、エマは顔を歪ませるが、愛しい人を受け入れるために歯を食いしばって耐えた。


そんないじらしい姿に、リヴァイはエマへの愛おしさを募らすばかりだ。




「全部入ったぞ…」


やっとの事で荒ぶる欲望をナカへ沈めると、エマは固く瞑っていた目を開け、リヴァイと視線を交えた。


「…分かるか？」


エマの手を、今しがた繋がったばかりの結合部へ持っていく。


「あ……入ってる…」


空(くう)を見つめたまま目を丸くしたエマは、そのまま視線をリヴァイに移動させた。


「………ひとつに…」


「…そうだ」


「…………」


大きな瞳から一筋の涙が零れ落ちていく。



その表情はとても官能的で美しくて、狂おしいほどに愛おしい。



リヴァイは抑えきれなくなった衝動に身を任せ、細くてか弱いエマの身体を力いっぱい抱き締めた。