第48章 誹謗中傷.流る血涙(けつるい)
自分だけ良ければという考えは、間違っていると思うよ。もし貴方が傷付けられても、誰も助ける気にならないから
被害者は尚更だよ
それ位被害者は苦しんでいるんだから
何年
何十年
永遠に
苦しむ
心の傷は塞がらないんだから
【どの顔して】
《いじめっ子
自分の子にさ
どの顔して
いじめはダメよ
伝えるんだろね》
#いじめは犯罪です
智「これでも抑えたんですよ……俺。お年寄りに対して虐待に近い事をして。溺れそうになった方と、助けようとした彼女は一歩間違えたら…… それなのに罪を彼女に着せようとしたんですよ? 会社だって…… 彼女の従姉の女の子だって、体を壊すまで追い詰められた…… 許される訳ないじゃないですか!」
杉「 今は大部回復したみたいだけど、一時期は記憶障害も負ったのよね? 彼女…… 可哀想に……大野くんの怒りも凄い良く分かるわ。本当に怒ってるのよね。貴方が自分の事『オイラ』って言わないんですもの……」
デスクの杉さんは、オイラの想いを理解してくれる 優しい人だ
智「施設側は、ついに『脅し』という言い逃れできないミスを犯しましたからね。 今までご家族や、彼女の友達が必死になって集めた証拠をまとめて戦いますよ。 俺は彼女を守るって誓ったんです。泣き寝入りなんてしませんから」
杉「 私も協力するわ。この事件は、本当に許されない事だもの。あの……櫻井翔さんのお父様に私もお話を聞きたいわ。連絡先……教えてくれないかしら?」
翔ちゃんが傷付けられている事で、オイラは少し冷静さを欠いているんだと思う
だから、杉さんが第三者の目で物事を俯瞰で見てくれたら
ありがたいなって
オイラは、松本さんに連絡して、杉さんの事を伝えると
潤『こちらからもお願いしたいです』
松本さんは、そう言われたんだ
翔ちゃん……オイラがもう血涙なんて流させやしないんだ……