第22章 貴方が来てくれた…
るなside
和也『るなちゃん。これからさ、るなちゃんちに行くから待ってて』
(……)
ウソ……
こんな時緊張しぃの性格がイヤだ
本当は嬉しいくせに…… 冷静に振る舞おうとして、 かえってカズくんと話せなくなっちゃうのがイヤだ
後で激しく後悔するのに……
-ピンポーン-
カズくん……本当に来てくれた……
下の階の玄関先で
『 カズくん、いらっしゃい。るなが 喜ぶわ』
何て言っている、ママの声が聞こえる
トントントントン
階段上がってくる足音 ……どんどん近づいて来て……
バクバクドキドキ 私の心臓はもの凄く早く波打ってるの
-トントン-
和也「るなちゃん入っていい?」
ノックにカズくんの声
「ハイ 」
って言う前に 開いた扉
マスクをしたカズナくん
勝手知ったるなんとやらで
いつも私の家に来る時に、座るカズくんの場所に座ると
和也「るなちゃん。 色々言いたいことがあるだろう? 俺に吐き出しな」
翔ちゃんが、 勇気を出して、あの日あった事をアレンジして、 紙芝居で伝えた様に?
和也「 るなちゃん、俺も吐き出すから……な?」