第15章 リモート会議
リモート会議中
智「 大変な事になっちゃってるけど、相葉ちゃん大丈夫? 忙しいんでしょ?」
雅紀「 不安がってる子供が増えたよね。 夜泣いちゃう子に、ご飯をあまり食べ無くなっちゃった子…… 子供達の話良く聞いてあげなきゃなって……翔ちゃんは…… 1日ぼーっと過ごしていたりする日もあれば、ピアノを弾いたり読書したり文章を書いたりと……日によって波がある感じかな? 大ちゃんは?」
一瞬の間をおいて翔ちゃんの事を 教えてくれた相葉ちゃん
オイラはそんなに鋭い方じゃ無いけどさ
相葉ちゃんは翔ちゃんの事をさ……
智「松本さんとね、リモートで話し合いしてんの」
そんな心の痛みに気が付かない振りでさ。今は、苦しい状況の中にいる松本さんの話をしたんだ
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リモート会議
潤『大野さん…… 大野さんにもお見せした。翔と、るなちゃんが必死に綴った想いをね、施設側に見せたんですよ。2月に。相葉先生、和也くんにも『 証拠がこんなにもハッキリと残ってるんですよ。 負けるはずが無いですよ』って。 俺もそう思ってた。けど『そんな不確かな、 確証の無いものには 謝罪する事は出来ません』 そう言われたんです。和也くんは、介護サービス会社の偉いさんに『会社に相談も無く、自分勝手に施設側に訴えるのはやめなさい』って怒らられたんですよ。おかしいと思いませんか?』
おかしいなんてもんじゃ無いだろ?
智「施設側に憤りを感じるけれど、何よりも、介護サービス会社 の『事を荒立てないでくれ』の 姿勢が気に要らないですよね? 守るべきものは会社じゃ無い……翔ちゃんじゃないですか!」
潤『 それに、施設側に残って頑張っている、和也くんにるなちゃんも守ってあげなきゃです。和也くんも、作戦を立てて施設の証拠を掴む為に動いていて、施設側からも会社の方からも睨まれている。るなちゃんも、翔に続いて……仕事に行けなくなる程に傷付けられて……今は自宅療養しているんです。姉は泣いているんです。るなちゃんの事も相葉先生に頼んで欲しいと……』
何で被害者が更に、追い詰められて行かなきゃいけねぇんだよっ?