第129章 慈愛に満ちたあなたへ (ALL)
二宮家
和也「凄いよね……文章で人を動かして……」
るな「智さんの翔ちゃんへの愛が爆発してるからね……カズくん! カズくんは、あの施設に勤め始めた時からずっと一人であの人達と戦って来たのよ! 一つ一つ証拠を積み上げていって。会話を録音して。Twitter に発信して。 介護サービス会社に理不尽に怒られながらもずっとずっと、ブレないで自分の想いをぶつけて行ったからこそ、あの人達が非を認めたのよ! カズくんが私を助けてくれたの! カズくんががいなかったら私は……ね? 和翔ちゃん、さやちゃん」
和翔「うん! パパ ひーろ! ね、ママ」
和也「ひーろ?」
るな「ヒーローよ。リョウくん。 私ね、和翔ちゃん、さやちゃんに、パパは私のヒーローなのよ! って話してるの!
和也「るなちゃん……ありがとう」
俺は嬉しかったんだ。るなちゃんはいつだって俺を褒めてくれてさ
味方でいてくれる。俺だけのヒロインなんだ
るな「週に3日、3時間と短いけど仕事復帰させて貰って。 保育園が終わるまでの時間を、ママの家で過ごさせてくれたり、夕方まで翔ちゃん達と過ごす事を許してくれたり。私のわがままをたくさん叶えてくれて感謝してるの。カズくん。ありがとう」
和也「お義母さんと一緒に、 美味しい夕飯を作ったりして過ごしているのだし、家事や、子育てだって手を抜いた事もない。翔ちゃん達、子供達と過ごす時間をたくさん作ってくれて全然構わないんだ。るなちゃんが、温かな家庭を整えてくれているから、俺は頑張れるんだよ。ありがとうるなちゃん」
さや「あー」
和翔「さやちゃ パパママいいこって!」
るな「ありがとう。さやちゃん。お兄ちゃんもいい子ね。さやちゃんも」
和也「るなちゃん、和翔、さやちゃんは、俺の宝物だよ」
るなちゃん瞳をゆらしてる……
大切な宝物達永遠に愛してるよ