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Ruby キミの涙【Satoshi.O】

第123章  介護施設の理想と現実④


 幼馴染みの男性は、介護施設側の職員との、ちょっとした会話から、話し合いまで。事細かにボイスレコーダーに録音する事にして

 彼女の父親はTwitterに、彼女と従姉の日記、彼と、幼馴染みの男性自身の想いを、投稿する事にしたのだ

 わずかにの批判的な意見が投稿される中、大方の世間の人々の反応は、施設側、施設職員への批判。介護サービス会社の対応への憤り

 一番多かったのは、お年寄り達と、介護福祉士の女性への労りと、早い解決を望むという声であった

 しかし、 コロナ渦の中の影響により対面での話し合いが叶わず、一向に事態が動かない。膠着状態に陥り、解決の糸口すら掴めない事態となっていったのである

 そんな状態の時に、私は友人からの依頼により、女性とその関係者の方々と知り合い、余りにも、理不尽な事件を知ったのだ

 一方で、治療や、病院に入院している子供達との交流にて、女性の状態が徐々にではあるが回復に向かいつつある事が、事態が動かない中、明るい兆しとして関係者の心をホッとさせていた

 事件から半年近く経って、事態が動いた

 録音テープ、Twitter、日記の存在により、介護施設側に少しずつではあるが

『事件に関し、こちらには落ち度は全く無く、むしろ被害者である 』

 という矛盾した訴えを、主張し難い状況へと追い詰めつつあり、手応えを掴み掛けたその時に立ち上がったのは施設に入居するお年寄り達だった

 施設の職員達への、怒り、不満、不信感。もう泣き寝入りはしないと声をあげられたのである

 入居者への態度。介護サービス会社の職員への態度

 お年寄り達は
『我慢の限界を超えた』
 と言われた

 決定打になったのは、市の施設職員による入居者への暴行

 この職員は、日常的に入居者や、介護サービス会社の職員へ言葉による不適切な対応を繰り返していた

 他の職員達への態度も高圧的であり、この職員に施設のトップが態度を改めさせる事を怠り、同僚も誰も声をあげる事無く来た事が、事態をここ迄悪化させた一因でもある















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