第114章 少し先の夢見る未来④(和也&るな)
2020年 秋
和也の部屋
和也「ねぇ、るなちゃん籍を入れる時期いつにしようか?」
るな「いつって……まだまだ、籍を入れるとか考えられないよ……」
そう答えた瞬間、カズくんの驚いた表情の後の悲しげな顔……
だってね。カズくん
和也「どういう……事? 俺とは……結婚出来ないって事?」
違うよね? るなちゃん……
るな「違うの。私、家事とかこれから勉強しなきゃならないレベルだし……」
和也「何だ。結婚してから少しずつレベル上げていけば良いんだしさ。俺から見たら、るなちゃんは料理とかも出来て……」
るな「少し出来る位じゃ……ママや、翔歌さん、夏輝さんみたいにもっと……何て言ったら良いの? 精神的にも大人にならなきゃ、カズくんに甘えてばかりの私のままじゃダメだから……」
和也「これからいろんな事を経験して、精神的に大人になっていくんじゃないの? それに、るなちゃんには甘えてもらいたいよ。俺」
るな「仕事にも復帰したいし……」
和也「そんなさ、体調だってまだ万全じゃないしさ……仕事は、子供が授かって。少し手が掛からなくなってから考えれば良いじゃん。るなちゃんのわがままばっか聞いてたら、 いつ結婚できるか分かんないじゃん!」
ヤバい……言い過ぎた
るな「カズくんだってわがままだよ。そうやって、 私の意見を全部ダメって言うんだもん! カズくんの理想は、カズくんの望む事を叶えてくる女性でしょ? だったら私は!」