第110章 それぞれの未来⑥(智&翔)
智「ウチの両親は、オイラに似て……オイラが似てんのか……まぁ、それは置いていて。基本、人様に迷惑さえかけなければ、 何でも自分の好きな事をさせてくれる様な家庭だったんだ」
和也「ウチもそんな感じだなぁ」
るな「カズくん……」
カズくんたら……皆が苦笑してるよ?
智「姉には『嫁いで苗字が変わっても、大野の家の血は流れているのだし。生まれてくる子供にもな』って考えの親でさ。ちなみに、今年の暮れに姉のトコに赤ちゃんが生まれるんだ。で、オイラには『例えば子供に恵まれなくても、何も気にする事はない』ってさ感じなんだ」
和也「なんか、似た様な考えのご両親なんだなぁ。二宮家を姉が継いだんだけど『子供に恵まれなくても、何も気にする事はない』って。言っていたし。俺には『独立しても、婿に行って苗字が変わっても。二宮の家の血は受け継がれる』ってさ。ちなみにウチの姉のトコは来年の春に子供が産まれんの」
智「二宮くん?」
和也「あ、すみませんねぇ」
雅紀「まったく……ニノくんは……」
潤「アハハハハッ」
パパは笑って……ママと夏輝先生、翔歌さんは苦笑してるけど……
私と翔ちゃんは笑えないよ……カズくん……
智「面白いよね。二宮くんて。この前両親に翔ちゃんを紹介したら『智みたいな、ちょっと気難しい子の所にこんな良い子が……』ってさ。相葉ちゃんトコと一緒よ(笑)」
雅紀「なるほど……俺だけじゃなかった(笑)」