• テキストサイズ

Ruby キミの涙【Satoshi.O】

第95章 傷付くのが怖くて…(翔)


 智「翔ちゃんは今まで、人にこれを言ったら悲しむんじゃないか ? これを言ったら傷付けてしまう……だから心にしまって置こう……そうやって自分の想いや感情を抑えて来たんだもんね?」

 翔「智 さん……」

 智「もうそんな風に思わなくていいからね。自分の『想いの丈を沢山話しな』って言ったじゃんか。沢山、沢山聞くよ? だから遠慮なんかしなくていいんだ」

 翔(……)

 智「翔ちゃん。市の職員達との事、凄い頑張ったね。対峙した時、逃げずに自分の想いを言って戦って強くなったね。偉いねって思ったんだよ」

 堪え切れずに涙して、ハンカチで目頭を押さえている、翔ちゃん

 あぁ、抱き締めてあげたいよ……

 智「けどそれは、他の人が苦しめられていたりとかする時に見せる、翔ちゃんのパワーでさ…… オイラに対してな時だけは、相変わらず遠慮のかたまりを発動させるわ、時に敬語なんだもん『余り何でもかんでも話したり連絡をしつこくしたら、迷惑になったりしないかな? って思って……』とか言ってさ」

 翔「智さん……」

 智「翔ちゃん…… すげぇ身勝手な事言ってんの分かってんの。翔ちゃんが俺の事を考えて、大事な話してくれないのを寂しいって思うし。 迷惑じゃないかな? とか遠慮しちゃうのも寂しいし……でもね……」

 翔「相葉先生は『本当の想いを言ってもいいんだよって……何も話してくれない方が、心配するに決まってるでしょ?』って言われたの……本当にそうだ…… 私自身が傷つくのが怖くて、傷付きたくなくて…… 私は『人に何も言えない』って事を言い訳にして……『人に何も言わない事』事で人を傷付ける事だってあるのに……智さんゴメンなさい」

 違うよ翔ちゃん……

























/ 224ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp