第93章 愛しています。結婚して下さい(和也&るな)
和也「るなちゃんは、 天邪鬼で、時々、何考えてるか分かんない。とか言われる俺の事を好きだって言ってくれる稀有な人で。 物事に冷静沈着だって自負しているさ。俺の気持ちをざわつかせる事が出来る唯一の人、なんだからね」
るな「そうなのかな? 少し前にも言ってくれた言葉だよねカズくん」
うん。ストレートな言葉で伝えないとダメだね
和也「るなちゃん、愛しているよ」
一瞬ピクッて固まったけど
るなちゃんの大きな美しい瞳に、みるみる涙の雫が溢れて来たから……
俺の言葉は届いたんだね
るな「ウソ……」
和也「……ではありません」
デジャブ
なんか、初めてキミに
『好きだ』
って伝えた時と、同じやりとりだなぁ
なんて思っちゃった
和也「二宮和也は櫻井るなさんを愛しています。もう泣かせたりしないんだ 。永遠に守り抜くと誓います。永遠に傍にいて……二人で助け合って生きて行こう。櫻井るなさん、二宮和也と結婚して下さい」
時が止まったんじゃないか……っ
て感じるほどの静寂な中
るなちゃんの右目から
涙がスーって
頬を伝う涙……
ジッと俺を見つめる
るなちゃん
るな「櫻井るなは二宮和也さんを愛しています。私も永遠に貴方を守り抜くと誓います。永遠に傍にいて下さい……二人で助け合って生きて行きましょう。二宮和也さん、櫻井るなと結婚して下さい」
仁おじさん……
お墓でお話した通り
るなさんを幸せにすると誓います
おばさんに
るなちゃんと話がしたいとお願いすると
月乃『るなを幸せにしてあげてね。和也くん』
そう言われて
和也『約束します』
そう誓ったんだ
嬉しくて涙が出た
ねぇキミの顔を見せて……
俺は自分のマスクを外して
左手を伸ばして
はす向かいに座る
るなちゃんのマスクを外して
両膝立ちになって
テーブル越しの
るなちゃんの方へ体を伸ばすと……
チュッ
キスを送ったんだ……
ずっと一緒にいようね
るなちゃん