第85章 そんな俺と付き合いませんか?
心紀
雅紀side
夏輝さんの悲しみの記憶
胸が痛くて苦しくて……
大ちゃんに
『相葉ちゃんは、本当は人見知りだもんね?』
そういつも言われてた
雅紀「夏輝さん、俺も人見知りなんです。自分から積極的に人に声を掛けて 『『仲間になって』って声掛けて。今でも人に声を掛ける時は勇気が沢山必要になる位……」
夏輝「相葉くん……」
雅紀「俺と同じ様な思いを抱いている子供達や、人達の思いを聞いて手助けするのが俺の……」
夏輝「相葉くんは 本当は人見知りさんなんじゃないかなって感じてた。 人見知りを克服しようと頑張って。真摯に患者さん達に向き合う相葉くんを尊敬してるの」
こんな嬉しい言葉はなかった……
『相葉くんは明るいね』
それが人の俺への評価
大ちゃんには すぐにバレたし
そういえばニノくんも
『相葉先生は本当は人見知りで、想いを伝えるのが苦手だから、るなちゃんと翔ちゃんの気持ちが分かるんですよね?』
いつだったかのオンライン男子会でズバッと言って来たしね
雅紀「夏輝さん。 俺全然まだまだみたいです。俺が人見知りだって皆にバレてるのに、今気が付いたから」
夏輝「 うふふ。相葉くんは人の心の痛みが分かるからこそ、人が『この人になら、話してもいいかな』って 思えるんだもの。 全然どころか凄い人なのよ。ちなみに松本さんは『相葉先生も何かしらの想いを抱えているから、人の気持ちに寄り添う優しさを持ってるんですね。きっと』って。翔ちゃんもるなちゃんも『相葉先生は、人の悲しみを自分の悲しみとして受け止める事が出来る人。相葉先生も辛い思いされた事があるのかしら。可哀想』 って同じ事言ってたわよ」