第81章 相葉先生のお説教. お悩み相談室
るな『相葉先生。お待たせしました……』
泣きそうな表情の女の子が二人並んで座ってる
雅紀「るなちゃん。具合悪いのにごめんね。大丈夫 ?」
るな『はい。大分落ち着きましたから……大丈夫です 』
余り大丈夫そうな顔には見えないんだけどね……二人とも
雅紀「それなら良かった……種橋の話を聞いてさ。二人とも大丈夫かな? って 心配だったから……」
翔.るな『ありがとうございます。相葉先生。心配して頂いて。大丈夫です 』
雅紀「翔ちゃん、るなちゃん? 本当に大丈夫なのかな? 最初にこの話を聞いて……どう思った ?」
俺がそう言うと
伏し目がちだった、翔ちゃんとるなちゃんがパッと顔上げて
大きな瞳に涙を溜めながら
俺を見つめて……
雅紀「本当の想いを言ってもいいんだよ?」
翔.るな『怖い ……』
雅紀「怖い……何故そう思ったの?」
るな『これからどうなるんだろう? って……逮捕とか、そこまでの事を望んでいたかな? って分からなくなって……けど、お年寄り達に対して行なって来た行為は、 到底許される事じゃなかったんだから……仕方ないよねっ……て思ったり ……」
翔ちゃんが頷いている
翔『ここまでの事態になる前に、なんで訴えている事を分かってもらえなかったんだろう? 分かってもらえる様に伝えなかったんだろう……って。態度を改めてくれていたらここまでの事態にならなかったのに……って……もう訳の分からない感情が渦巻いているんです』
るなちゃんも頷いて
雅紀「 ホントにね。逮捕とかよっぽどの事だもん。 一瞬は良かったった。ってなるかもしれないけど。 素直に喜ぶなんて気には到底なれない事態だもんね」
翔.るな『はい』