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Ruby キミの涙【Satoshi.O】

第79章  リモート男子会②


 智「結果決め手にはなったけど、間違いなく二宮くんと松本さん、翔ちゃんにるなちゃんの頑張りが 一番だよ」

 和也「 そうなんですかね? だって今まで全然事が動かなかったのに」

 智「 Twitter の反響とか凄かったよね。相葉ちゃん」

 雅紀「うん。 警察はなぜそんな判断を下したのかとか凄ごかったですよね? 松本さん」

 潤「中には、そんな事をして何になる? っていう批判はあったけどね…… 確かに翔の日記や、るなの日記。 施設内での理不尽な事をずっと配信し続けていた和也くんの想いに、なぜ施設側は謝罪しないんだよ! っていう怒りの投稿が多かったね」

 和也「それは俺も感じてたけど…… 世間の声を聞いて、警察や施設が感覚がずれてる事に気が付いて、事が動き出したのが今だったって事ですね」

 雅紀「 そういう事。これは俺が感じた事なんだけどね。その前に。監視カメラってついこの前6月の末に設置されたんだよねニノくん」

 和也「そう。ようやく要望が一つ通って。設置されたのすっかり忘れてた」

 潤「 そうか。さっき、和也くんが『施設での事が動いたのって……監視カメラのなんですよね。俺全然その存在に頭がいかなくて……』 そこに答えがあるのか」

 雅紀「ニノくん、翔ちゃん、るなちゃんは 情熱をもって介護の仕事をしているからね。自分の働く姿勢が人からどう見られているか? なんて、考える必要もないから監視カメラの存在にも動じる事は無いけど。 施設側の人間は、時にカメラの存在を意識して丁寧な対応をしようとしたり。ふとした瞬間忘れてしまうから、素が映し出されてしまったり……」

 智「 なるほどね……種橋はとことん自分が一番な人間だから、 自分の気に入らない事があれば、翔ちゃんるなちゃんだけじゃない。自分の同僚相手でも気に障る事があれば、 奇声を上げたり、相手を罵ったりと。素の素を記録されてたってわけか」

 和也「 今まで、 潤さん、 翔ちゃん、るなちゃん、俺が積み上げてきたモノが実って。 お年寄り達の想いも届いて。そこに今の話が動かない証拠になった…… 俺達のしてきた事は無駄では無かったって事ですよね?」

 潤「あぁ、無駄じゃなかったんだよ……」










































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