第76章 「今度…母親と逢ってみないか?」
翌日 日曜日
翔side
朝食後 櫻井家リビング
ママは台所で朝食のお皿を洗っていて、私とるなちゃんは昨日の疲れからか、何だか……何をする気力もなくて……ソファーに腰掛けてボーっとしてたの
そしてパパ…… フローリングの床に胡座をかいて座って、 新聞を読んでる
パパとは、今は私が成人したり、今回の事があったりで頻繁に会う機会が増えたけど……
私が学生の頃、パパは
『ケジメだから』
って月二回、金曜日に桜王家に泊まりに来て、土曜日に1日一緒に過ごす
そういうパターンだったの……
るな「そういえば、パパが日曜日に居るなんてんて不思議な感じだね」
翔「ね」
るなちゃんも同じ事を考えてたみたい
潤「翔、今度……母親と逢ってみないか?」
-コンド ハハオヤト アッテミナイカ-
パパが、おもむろに新聞から顔を上げてそんな事を言って来て
翔「何で? どうして?」
突然な事に心が思いつかなくて 、ちょっとパニックになっちゃったの
るな「パパ。翔ちゃんはその方と逢って嫌な思いしない?」
るなちゃん?
潤「絶対にしないよ」
るな「ママもこの話承知していて、逢っても大丈夫だ。って思っている人?」
月乃「ええ」
るな「翔ちゃん、私にはパパが二人いて、翔ちゃんにはパパとママが二人ずついるなんて! 凄いと思わない?」