• テキストサイズ

Ruby キミの涙【Satoshi.O】

第71章 幸せな空間 『早く帰って来るんだよ』


 智side

 お年寄り達一人一人と
 話をしている翔ちゃんとるなちゃん

 施設側では 、それ所ではない事態に見舞われて。 ここから見えるガラス窓の向こう……職員室の中で、お通夜のように座ってるのが見える

 長谷川さんが二宮くんに、社長に呼ばれて労って下さったという話をしていて……

 二宮くんは

 和也「正義が不正義に負ける訳無い。ですよ……俺だけじゃない。るなちゃんと翔ちゃん、ご家族と支援者達……負けたくなかったから……」

 そう答えたんだ

 智「社長さんさ、今頃声掛けるとか何考えているんだろうね?」

 和也「『事を荒立てないでくれ』 散々言われましたからね……それから考えたら……けど、はっきり言って遅いんだよ! って言いたいですけどね」


 智.和也「『 我々は、施設側のあなた達への態度に憤ってるんですよ』って感じを出してるのが腹立つ。これから、施設側とどんな距離感で付き合えばいいか? 会社の事情を考えてるんだろうね」

 智.和也(……)

 和也「るなちゃんと、翔ちゃんは、素直に自分達の事を考えて下さったんだ。って思うんだろうけど……俺達はひねくれてますからねぇ」

 智「オイラ達はひねくれてるからねぇ。物事を斜めにしか見れないよね……翔ちゃん、るなちゃんと違って」

 和也「こんなひねくれたヤツだ……って知ったらるなちゃんは……」

 智「こんなひねくれたヤツだ……って知ったら翔ちゃは……」

 智.和也「離れて行くかも……」

 智.和也(き、気を付けなきゃ……)

 なんてバカな事考えちゃったんだ

 翔ちゃんと、るなちゃん、二宮くんは今、畳部屋にいらっしゃる入居者の皆さんと話をしているんだけど

 施設側との
 あまりにも違い過ぎる空間
 暖かな
 そして
 泣きたくなる様な幸せな空間
 美しい絵の様だな……








/ 224ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp