第4章 お泊まり SN編

>>side:Ｓho


｢あれ、にの？｣
｢…あ、翔ちゃん。なに、なんでいんの？｣
｢いや、仕事だけど…。そっちは…｣
｢見りゃ分かるでしょ｣
｢ドラマ、だな。似合うじゃん、白衣｣
｢ほんと？んふふ…｣

スタジオの廊下を歩いてたら
前から見覚えのある顔が歩いてきた。
衣装だろう、白衣を着てたから
一瞬分からなかったけど。


｢｢ぱ～ぱぁ～!!!!｣｣

｢ん、おー。終わった？｣
｢｢うん!｣｣
｢よーし!おやつ食べに行くか♪｣
｢｢行く～!!｣｣

｢あ、お兄ちゃんにこんにちはは？｣
｢｢こんにちは!!｣｣
｢あ…こんにちは～、｣
｢うちの娘でーす。よろしく!(笑)｣
｢…そっかぁ、ぱぱ役なんだー…｣
｢うん。可愛いでしょ!んじゃーね!｣
｢あ、ぁあ。…あ!どこで撮ってんの？｣
｢そこの一番奥ー!!バイバーイ!｣


にのと話していると、
にのの後ろから双子の女の子が
走ってきてにのの足に抱き付いた。

にのがしゃがんで女の子達の
頭を撫でてやると、女の子達は
嬉しそうに笑ってた。

すっごく懐いてる…。

にのは２人と手を繋いで歩いて行った。
なんか、にのがすげぇ大人に見えた。




―――――――――

あの後、仕事を終えて
にののスタジオに行ってみた。
時間も早かったし、
にのももし終わったら
飯でも、と思ってさ。

｢にの!｣
｢…翔ちゃん？どーしたの｣
｢いや、撮影まだやってるかなって。俺今終わってさ｣
｢そーなんだ、お疲れさま。俺ね、あと１シーンで今日あがり。｣
｢あ、マジ？俺待ってるからさ、飯行かね？｣
｢あー、いいねぇ!んじゃ、ちょっと待ってて？まだ今カメリハだからねー…｣
｢いいよ。…双子ちゃんは？｣
｢あぁ、あの子らはさっき会った時あがったの。まだ小さいからねー｣
｢あ、そっか。時間制限あんだ｣
｢そーなのよ｣

メンバーのソロの仕事現場に
来るのって今思えば久しぶり。
スタッフさんから、
やっぱり嵐は仲良いねって
言われちゃった。

でも…俺はにのに特別な感情も
持ってる…。だから、久々の
２人きりが嬉しい。

こういう時、嵐は仲良いって有名で
良かったって思うよ…、はははっ…