第10章 光秀の思惑
「折角、今夜は寝かしてやろうと思ったのに、酔うているとは言え、どうなっても知らんぞ」
身体を起こしてアヤに跨る。
「煽ったのは貴様だ、覚悟しろ」
思いがけずアヤに煽られた信長は、容赦なく深く口づける。
「んっ、ん」
いつもなら、辿々しく必死で信長の舌の動きについてくるのに、今夜のアヤは積極的に舌を絡めてくる。
「あっ、信長様.....」
信長の頬に手をあてて、更に口づけを求める。
「はっ、アヤ急かすな。じっくり付き合ってやる」
角度を変え、舌を絡めて呼吸を奪う。
チュ、チュ、チュク....と唾液の絡み合う音が響く。
糸を引きながら唇が離れ、また絡め合う。
「んっ...はっ...はぁ」
アヤは涙目になり、口を開けて浅く呼吸をする。
「のぶ...長様、好き.....」
口づけだけで軽く気をやったのか、アヤは身体を小さく震わせて濡れた唇で信長を見る。
その姿だけで信長の熱は更に煽られた。