第72章 夫婦の絆〜信長様誕生日sp〜
「っん、………っは、あ、ん……」
絡み合う舌が気持ちよくて、その気持ちよさに酔っていると下から熱に突き上げられる。
「ああっ!」
パンパンと乾いた音と、ギシギシと床の軋む音、そして互いの体液の混ざり合う音が耳に聞こえて来る。
「あっ、あっ、」
「アヤ」
「信長様ぁっ、はっ、ああっ、っあ、もうダメっ、」
「はっ、共にいってやる」
熱い手が私の脚を押し開いて体を密着させる。
「やあっ、あっ、………んあっ、あっ、」
早まる注挿に何も考えられなくなり、
「ああ—————っ!」
信長様から与えられる熱に包まれ飲み込まれた。
・・・・・・・・・・
「ちちうえーーっ」
「吉法師また大きくなったな」
仲直りと夫婦の絆を深めた後は、信長様のお誕生日会を家族で行った。
「おはな、どうぞ」
「貴様が詰んだのか?」
「うん、ちちうえおめでとー」
信長様が吉法師を抱き上げて高い高いをすると、吉法師は声を上げて喜んだ。
「紗菜も抱っこしてあげて下さい」
信長様は吉法師を片膝の上に座らせ、紗菜を両手で受け取った。
「やはり貴様に似ておるな」
「嫉妬深い所も似るかもしれませんよ?」
「ふっ、その前に、俺を超えるような男でなければ此奴はやれん」
「そんな人に会ったことありません」
私の事を唯一無二だと言ってくれた様に、私にとっても信長様は唯一無二で無敵で素敵で俺様な旦那様だ。
「では嫁には出せんな」
「もう、まだ生まれたばかりですよ」
その後、間者の女性の取り調べで、赤ちゃんは城下から攫ってきた子だと分かり、無事に両親の元へと帰された。
そして今回の事がきっかけで、信長様は毛利元就を徹底的に追い詰め和睦を結び、長かった中国攻めに終止符を打ち、天下統一を果たす事になる。
戦国時代に終わりを告げようと言う中、今年の信長様の誕生日も無事に過ぎて行った。
終